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フロイトやユングと並び、心理学の「三大巨頭」と称されるアドラーは、全ての悩みは、「対人関係の悩みである」と述べています。

「悩みを消し去るには、宇宙の中でただひとり生きていくしかない」とも述べています。

確かに、人間の悩みの陰には、必ず他者の存在が介在しています。

どんな人も、周囲との関わりなしには、生きていくことはできませんし、

人との関わりの中で、悩み、成長し、認め、認められ、生きています。

今回は、親子関係を大事にすることが、人間関係を円滑にすることについて考えていきたいと思います。

小学校高学年から、思春期には、「他者のまなざし」がひじょうに気になり始めます。

「周りが自分をどのようにみているか」、「他人が自分をどのように思っていか」とても、気になるようになります。

他人の目の捉え方については、実は、養育者(父母)との関わり方の影響が強いと言われています。

家族は、生まれて初めて出会う人間関係です。

家族関係から、人間関係の取り扱いの基礎が作られると言っても過言ではないようです。

特に、赤ちゃんが一番初めに出会うのは、お母さんで、

お母さんとの関係が、人間関係の始まりです。

お母さんが、赤ちゃんの欲求に無条件に答えることが、赤ちゃんが「人は大丈夫」「世の中は大丈夫」と思える始まりの始まりです。

お母さんは、赤ちゃんが泣けば、おっぱいを差し出し、オムツをかえ、泣き止むまで、あやしたり、抱っこしたりします。

時には、疲れていて、人に頼むことや、泣いてる理由がわからず、お母さんも泣きたくなる時もあるでしょう。

それでも、何があっても一生懸命関わろうとし、一番に気にかけ、世話をしようとすることで、赤ちゃんとの愛着関係(信頼関係)がはぐくまれていきます。

お母さんとの信頼関係(愛着関係)を深めることができた赤ちゃんは「自分は愛される存在であるという自信」が生まれます。

この大きな自信が、後々の人間関係に深い影響を与えます。

とは言っても、お母さんだけの責任では、決してありません。

お父さんだって、おじいちゃんだって、おばあちゃんだって、周りの人の様子も子どもはちゃんと見て、感じています。

家族がまず、無条件に子どもを愛し続けることが、子育てでは、とても重要なんですね。

子どもの心に「自分は愛されている」と確信があれば、他者を肯定的に捉えることができます。

が、愛されている自信がなければ、否定的に捉える判断にもなります。

親の愛や周りの信頼を獲得できなかった子どもは、心の中に不安や恐れを抱くようになります。

また、自分を認めてもらう経験が十分でなかった人は、人の目を否定や疑いでとらえてしまいます。

いじめや無視は、子どもの自尊心を傷つけ、孤独にさせます。

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いじめやストレスを抱えたお子さんの対応については、こちらも参考にしてください。

子どもを混乱させてしまう関わり方の一つにダブルバインド(二重拘束)があります。

ダブルバインドとは?

二つの矛盾した命令を同時に与えられ、板挟みになる状態です。

例えば、「怒らないから正直に言いなさい」と言ったにもかかわらず、怒りだす。

「あなたの好きにしなさい」と言ったにもかかわらず、静止したり、禁止したりする。

「嫌なら、やめてもよい」と言いながら、やめさせない。

昨日は、OKだったのに、今日は、ダメと言われる。

子どもは、感じる力が強いので、言葉と態度の違いもすぐ感じてしまいます。

子育てにおいては、知らず知らずのうちにしてしまうことですが、子どもは純真なので、大変混乱します。

子育てに限らず、大人の世界でも、このようなコミュニケーションが存在し、人間関係を混乱させています。

大人の事情はさておき、子どもの心を混乱させない、傷つけない話し方は、とても大事です。

ダブルバインドのようなコミュニケーションが繰り返し行われてしまうと、人の顔色を伺う子どもになったり、

自分の気持ちや感情を隠すようになります。

また、叱られないように、大人の心を先読みするようになり、自分を守るために嘘もつくようになります。

良い子を演じないと生きていけない状況は、大変苦しいことです。

溜め込んだ気持ちを発散できる子どもは良いですが、心を抑圧すると、鬱や精神を病んでしまうこともあります。

では、子どもと心地よいコミュニケーションをとるには、どうしたら良いでしょうか?

親子で始めるカウンセリングマインド

カウンセリングマインドとは、アメリカの心理学者ロジャースが提案した他者への関心を前提とした心の状態です。

説教やアドバイスをするのではなく、あなたの話を聞きたい、あなたの気持ちを知りたいという心の態度です。

1、相手の話をしっかり聞く(傾聴)

2、共感的な理解

3、無条件の肯定的受容(他者の尊重)

楽しい、心地よい会話、気持ちが軽くなることが目的です。

一番大事なことは、相手に話させることです。

たくさん話すほど、繰り返し話すほど、心は軽くなります。

子どもの話をしっかり聞き、受け止め、無条件で肯定することが大事です。

話を否定せずしっかり聞いてくれるという安心感と誰よりも何よりも自分を信じて聞いてくれるという共感的理解は、子どもの心を安定させ、親子の信頼関係(愛着関係)が、育まれます。

まとめ

対人関係の基礎は、親子関係が始まり。

子どもを無条件で愛することが、子どもの自信になる。

子どもが混乱する、矛盾した話し方(ダブルバインド)は、避けましょう。

まずは、カウンセリングマインドで、「うん、うん」と、しっかり子どもの話を聞き、「そうだよね」と受け止め、「そうかそうか」と無条件で、肯定してあげましょう。

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