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三朝温泉から車で15分、三徳山三佛寺があります。
国宝 投入堂までは、片道約1キロの登り坂で、非常に険しく、木の根を伝ったり、崖をよじ登ったり、鎖伝いに岩山を超えたり、難所が数々待ち構えています。
途中何度も、「ここを行くのか・・・」と、困難を感じますが、心を奮い立たせ、登って行きます。
そして、たどり着いた時の感動は、ひとしおです。
標高520メートルの岩壁に張り付くように建てられた不思議な建築物。
日本でも代表的な「懸造り建築」で、平安時代後期に建てられた現存する神社建築物では、最古クラスのものです。
こんな険しいところに誰がどうやって建てたのかは、ミステリーですが、役の行者が法力で投げ入れたという伝承があり、投入堂の名前の由来になっています。
*懸造りとは・・・急な崖や山の斜面にへばりつくように建てられた寺院建築。
山が多く、平地の少ない国土を克服するために生み出され、世界ではあまり類がない。
参拝登山に適したスタイル
・運動しやすく、汚れても良い服装。(スカート、ワンピースは禁止)
・手袋・軍手(滑り止め付きがおすすめ)
・帽子(日よけ・頭の保護)
・リック(必ず両手が使えるようにする)
・水分(山の中に水場はないので、飲み物持参。食べ物は不可)
・トレッキングシューズ(滑らない靴底のもの)
投入堂参拝ルート
1、三佛寺の本堂にまずはお参りして、安全祈願する。(阿弥陀如来・大日如来・釈迦如来の三尊が安置)
2、登山事務所で、名前・人数・時間を記入して、入山手続きをする。(必ず、二人以上で登る。幼児の登山は禁止)
靴と服装のチェックを受ける。
靴底の溝が浅い場合は、危険なので、わらぞうり(700円)を購入して、履き替える。
輪袈裟を貸与されるので、懸ける。
山中は、トイレがないので、トイレを済ませる。
3、宿入橋(やどいりばし)を渡り、山の中へ
4、最初の難関は、カズラ坂(ほぼ直角に近い斜面で、気の根っこを支えにして登る)
5、文殊堂手前の難関は、クサリ坂(大きな岩に鉄のクサリが、一本ぶら下がっているので、岩に足をかけながら、鎖をしっかり持ち、登る)
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6、重文 文殊堂(クサリ坂を登ったところに建つ舞台造りのお堂で、回廊になっているので、時計回りに参拝する。景色が綺麗。手すりがないので、注意する。)
7、重文 地蔵堂(本尊は、地蔵菩薩・子守権現。履物を脱いで、時計回りに参拝する)
8、鐘楼堂(鐘をついて参拝する。この重い鐘もどうやって運んだのでしょうね。昔の人は、とにかくすごい。)
9、牛の背・馬の背(両側が割れた岩肌をツタを頼りに、とにかく登って行く)
10、納経堂(平安時代後期と伝わる春日造りの最古クラスの建築)
11、観音堂(本尊は十一面観音像で、1648年に再建される。胎内くぐりを抜けると、投入堂まであと少し)
12、国宝 投入堂(本尊は金剛蔵王大権現)
投入堂まで、片道約45分の参拝登山でした。
崖の上に建つ投入堂は、神秘的な威厳さがあります。
なかなかハードな、国宝参拝ですが、生きるパワーをいただきました。
下山は、行きより体力の消耗を感じました。
下山後は、三朝温泉の湯めぐりもおすすめです。
参詣案内
・参詣時間:8:00〜17:00
・入山料:大人400円 小・中学生200円
・投入堂入山:8:00〜15:00
・志衲金:大人400円 小・中学生200円
・注意事項:動植物採取の禁止、火気持込禁止、行者道荒廃を防ぐため、運動ぐつかわらぞうりでの入山を推進、ゴミ投げ捨て禁止
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