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朝、なかなか起きられない。
午前中は、ずっと横になっている。
立ち上がろうとするとめまいや立ちくらみがする。
午後になると元気になるので、夜更かししてしまう。
学校を休みがち。
周りからは、だらだら怠けているようにしか見えない。
元気なはずの子どもが、こんな症状なら、起立性調節障害かもしれません。
起立性調節障害は、体の機能を調節する自律神経系の病気です。
思春期(中高生)に、増えている病気です。
精神的ストレスで症状が悪くなります。
命に関わるものではありませんが、適切に対処しなければ、不登校や引きこもりで苦しむことになります。
一番辛いのは、本人なので、本人の辛さを理解して、周りは、回復のための手助けができると良いですね。
「起立性調節障害がわかる本」の著者である田中英高氏によると、起立性調節障害のチェックポイントがあります。
以下の11項目で、3つ以上あり、4つのサブタイプのいずれかに当てはまると、OD(起立性調節障害)と診断されます。
起立性調節障害のチェックポイント
1、立ち上がったときや立っているとき、気持ちが悪くなる、失神する。
2、立ちくらみやめまいがする。
3、少し動くと心臓がドキドキする、あるいは息切れがする。
4、朝なかなか起きられず、午前中調子が悪い。
5、入浴時、あるいは嫌なことを見聞きすると気分が悪くなる。
6、食欲がない。
7、頭痛がある。
8、顔色が悪い、青白い。
9、お腹が痛い。
10、乗り物に酔いやすい。
11、体がだるい、疲れやすい。
起立性調節障害の4つのサブタイプ
起立直後性低血圧・・・立ち上がったとき、血圧の低下が大きく、血圧の回復が遅れる。
体位性頻脈症候群・・・立っているときに、血圧の低下はないが、著しい心拍の増加が起こる。
神経調節性失神・・・立っているときに、突然血圧が低下し、意識が低下したり失神(脳貧血)を起こしたりする。
遷延性起立性低血圧・・・立ち上がってしばらくしてから、血圧が著しく低下し、動機や気分不良などを起こす。
症状が疑われたら、まずは、小児科の医師に相談してみましょう。
「起立性調節障害がわかる本」では、症状の見極めから治療法まで徹底図解されています。
「起立性調節障害がよくわかる本」の内容構成
第1章 一見怠け者?しかしその実態は・・・
第2章 医療機関で正体を見極める
第3章 家庭で子どもを見守る
第4章 学校を過ごしやすい環境にする
第5章 自立して生活するために
まとめ
起立性調節障害は、体の機能を調節する自律神経系の病気。
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症状に気づいたら、中高生でも小児科を受診する。
起立性調節障害は、交感神経の活動が低下していることにより、血圧が低下して、脳や全身への血流が維持されない病気。
血流が悪いので、酸素や栄養も不足気味で、疲れやすい。
血流をよくするために、塩分や水分を十分とることが必要。
本人の辛さに寄り添いながら、栄養のある食事、軽い運動、睡眠の生活リズムをしっかり整えましょう。
夜更かしや、不規則な生活は、自律神経の乱れを作るので、改めましょう。
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