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大昔、人間が狩で生計を立てていた時は、今のような安全はありませんでした。

いつ、敵が襲ってくるかわからず、そのために、人間の体は、危険を感じると、心拍数が増加し、血圧が上昇し、体がすぐに反応しました。

体の危険を察知するストレス反応は、命を守るものでした。

しかし、現代では、危険を察知するストレス反応が、人間の体にダメージを与えるようになってしまいました。

特に成長期に、大きなストレスを受け、我慢し続けると、大変なことになります。

 

子どもの脳とストレスの関係

ストレスを受けると、脳の扁桃体から指令が伝わり、副腎からストレスホルモンが出ます。

ストレスがずっと続けば、ストレスホルモンは、放出し続けることになります。

実は、ストレスを我慢していると、脳の中で、ストレスホルモンの一つであるコルチゾールが増えすぎて、海馬の神経細胞の突起が、減少することがわかっています。

ストレスを与え続けたネズミとそうではないネズミの脳の神経細胞を比べると、ストレスがあるネズミの神経細胞の突起は、明らかに少なくなります。

海馬は、学習や記憶をつかさどるところなので、繊細で、適応性や柔軟性に優れています。

デリケートがゆえ、脳内に大量に放出されたコルチゾールの影響も最も受けやすいところとなります。

子どもの脳は、成長過程で、コルチゾールが脳内に蔓延すると、神経細胞の突起が伸びないので、意欲がわかず、ストレスに弱い脳のシステムが作られてしまいます。

幼少期に受けたストレスは、海馬を萎縮させ、その後の記憶や感情に強い影響が出ることや、思春期にストレスを受けると、前頭前野が影響を受け、思考や行動に影響が出ることも確認されています。「癒されない脳」友田明美著

子どもがいじめや虐待などの大きなストレスを受けると、脳が大きなダメージを受けてしまいます。

ストレスを受けるとどんなストレス反応が出るのでしょうか?

ストレス反応について

・情緒的

不安、イライラ、恐怖、落ち込み、緊張、怒り、罪悪感、感情鈍麻、孤独感、疎外感、無気力

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集中困難、思考力低下、短期記憶喪失、判断や決断力低下

・行動

 キレる、攻撃的、泣く、引きこもり、孤立、拒食・過食、幼児返り、チック、吃音、回避行動

・からだ
 動悸、発熱、頭痛、腹痛、疲労感、食欲の減退、嘔吐、下痢、のぼせ、めまい、しびれ、睡眠障害

逆制止の原理について

ストレス反応とリラックス反応は、お互い相容れない関係にある。

十分にリラックスした状態では、ストレス反応(不安や恐怖、身体的緊張)が起きにくくなる。

またその反対も生じる。このような関係を逆制止と呼ぶ。

つまり、安心安全な環境、緊張のないリラックスな状態を作ると、ストレス反応は、起きにくくなります。

子どもにストレス反応が出た場合は、周辺環境を整え、リラックスな状態を作ることが大事です。

リラックスな状態(副交感神経優位)を作ると、幸せホルモンのセロトニンが分泌されます。

安心したふれあいで(ハグ、マッサージ、手を繋ぐ、撫でる)愛情ホルモンのオキシトシンが分泌されます。

セロトニンとオキシトシンで、ストレス反応を制止しましょう。

子どもが安心安全と感じ、リラックスできる状態とは?

・子どもが居心地の良い状態(違和感を感じない)

・子どものペースで自由に過ごせる(自分で、始め、終われる)

・自由に感情表現ができる状態

・受容・共感のコミュニケーションがあること

・肯定的であること

リラックス反応がおこるとどうなる?

リラックス反応では、副交感神経が活動します。

副交感神経の働きで、心臓の鼓動も呼吸も落ち着き、エネルギーを吸収・補給するために、体の機能が活発になります。

副交感神経優位で、眠れるようになり、脳の疲労を回復させ、安定した状態に導きます。

まとめ

ストレスを我慢し続けると、脳内にストレスホルモンであるコルチゾールが蔓延し、子どもの脳に大きなダメージを与えてしまう。

ストレス反応を見逃さず、安心安全な環境とリラックス状態を作りましょう。

リラックスな状態を作ると、幸せホルモンのセロトニンが出ます。

安心したふれあいで、愛情ホルモンのオキシトシンが出ます。

セロトニンとオキシトシンで、ストレス反応を制止しましょう。

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