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注意力を持続できない、物をよくなくす、落ち着きがない、しゃべりすぎる、思い立ったら、あとさきを考えず行動してしまう。

元気で子どもらしいですが、日常生活や学校生活の中で、困りごとが増えて、対処や対応が難しいと感じることがあれば、注意欠陥・多動症(ADHD)の特徴があるのかもしれません。

注意欠陥・多動症(ADHD)の子どもは、自分の力をコントロールする力が弱いのが特徴です。

一方で、好奇心が旺盛で、頭の回転が早く、行動力がある子どもです。

大人になり、成功している人もたくさんいます。

特に、クリエイティブな分野で才能を発揮して活躍している人が多いです。

発達には、個性、特徴、強弱があります。

子育てにおいても、良いところや好きなことを見つけて伸ばしてあげることが、大変重要です。

家族や周囲の対応は、どうしたら良いの?

家庭では、

症状がでにくい環境を作る

・行事やスケジュールを紙に書いて、目につくところに貼る(視覚的にわかるようにする)

・忘れやすい物を、玄関のドアに貼って確認できるようにする。(チエックリストを作る)

・寝る時間、起きる時間をきちんと決め、生活のパーターンを崩さない。(アラームの活用)

・本を読むときや勉強(宿題)するときは、特に、気が散らないように静かで、外的刺激の少ない環境を作る。(テレビは消す。照明は、本の所だけにする。遊び道具は、目に付くところに置かない。)

・整理整頓は、色分けやラベルを貼るなど、視覚的に分類しやすいようにする。

・忘れやすいので、大事なことは、メモにして残す。

・カレンダーは、月ごとではなく、学期ごとにする。

・スケジュール表、貯金箱(貯めるもの、使う物二つ用意する)を利用して、目に見える形で、自分で管理、コントロールできように工夫する。

行動療法

・「順番よ」と順番を意識する言葉がけをする。順番がくるまで、待つことができるようになる。

・「シェアする」ということを伝える。一つのりんごを、みんなで分けて食べる。家の手伝いをみんなで分担してする。共同ししあう感覚が身につく。

・「ショーアンドテル」(show and tell)自分の大事なものを見せて話してもらう。親が子どもの大事なものに興味を示し、聞いてもらえた感覚は、自信になり、話し方の練習にもなる。

・良くない行動は、その場でストップをかけ、立ち止まり、考える習慣づけ

・自分の行動を言葉できちんと言える、伝える練習を繰り返す

・良い行動をきちんと褒める

・褒められると自信になり、意欲になる

・まず行動で手本を見せ、言葉で説明し、やらせてみせ、褒めることの繰り返し

教育現場では、環境改善として、

・教室の中では、廊下側や窓側の席は避けて、先生の目の届く最前列の席にする。

行動療法として

・決まりを守れた、仲間を助けた、態度が良かった、頑張ったことを具体的に伝え(紙に書いて渡しても良い)、拍手をするなどわかるように褒める。

・好ましくない行動に関しては、手を挙げずに質問したとか、友達の発表中におしゃべりしたとか、目を見て、怒らず、静かに淡々と好ましくない行動を伝える、

・危険や妨害する行動をとった時は、冷静になれる場所と時間を作り、話し合う。(イエローカード=警告、レッドカード=退場などのわかりやすい方法を活用)

大事なこと

その子のペースや能力に合わせる。

好きなものを楽しくが基本。

十人十色。その子に合ったやり方を見つける。

ADHDの診断基準は?

「注意の欠如」「多動・衝動性」の症状が

・それぞれ以下の質問において、9項目のうち6項目以上ある。

・6ヶ月以上持続している

・学業に悪影響を及ぼしている

ことが診断基準になります。

注意欠如の症状(DSM-5)

1、勉強中に不注意な間違いをする

2、活動中に注意を持続することが困難

3、話を聞いていないように見える

4、指示に従えず勉強をやり遂げられない

5、課題を順序立てることが困難

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6、精神的努力が必要な課題を嫌う

7、必要なものをなくす

8、外的刺激によってすぐ気が散る

9、日々の活動で忘れっぽい

多動性・衝動性の症状(DSM-5)

1、手足をそわそわ動かす

2、席に着いてられない

3、不適切な状況で走り回る

4、静かに遊べない

5、じっとしていない

6、しゃべりすぎる

7、質問が終わる前に答え始める

8、順番を待つことが困難

9、他人を妨害し、邪魔する

医師は、診察室で、子供の様子を直接観察して、ADHDの症状があるか判断する。

保育園や幼稚園の先生からの通信欄のコメントも診断の参考になる。

ADHDと睡眠障害

ADHDの子どもは、寝つきが悪い、夜泣きがひどい、ぐっすり眠れない、眠りすぎるという睡眠障害に悩まされることが多い。

そのため、生活リズムを整え、良い睡眠をとることが、症状の軽減につながります。

学校などの集団生活での困難について

忘れ物が多い。

しゃべりすぎる。

ルールが守れない。

友達とトラブルになる。

学校や家庭で叱られ続け、自分に自信が持てず、自尊心が低くなる。

同じ失敗を繰り返す。

鬱や不安障害などの二次障害などの合併が起こる。

相談窓口

小児科・児童精神科・精神科
保健センター
子育て支援センター
児童相談センター
児童発達支援センター

薬による治療

環境改善や行動療法で、改善が見られない場合、ご両親の意見を聞きながら、薬の治療を考える。

メチルフェニデート除放錠・・・・コンサータ(脳内のドーパミン神経伝達物質の働きを調整する)

アトモキセチン・・・ストラテラ(ノルアドレナリン神経伝達物質の働きを調節する)

グアンファシン徐放錠・・・インチュニブ(ノルアドレナリン神経伝達物質の働きを調節する) 

不安障害などの二次障害を予防する効果もある

まとめ

発達の違いは、個性や特徴で、強弱です。

ADHDは、自分の力をコントロールする力が弱い。

注意力を持続できない、忘れ物が大きく、しゃべりすぎる、深く考えず行動するところがあるが、好奇心旺盛で、頭の回転が良く、行動力がある。

家庭や学校では、症状の出にくい環境整備を整える。

行動療法として、良い行動は褒めて、よくない行動は、ストップして、どこが良くないか伝え、考える習慣。

感情的にしかると親子関係がこじれる、分かるように、優しく、あっさり注意をしていくことが大事。

行動を言葉で伝える練習を繰り返す。

マイナスを見るのではなく、プラス面を見て褒めてあげる、それを続けることが大事。

この記事は、岩波明氏の本を参考にしています。

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